#アラフォー #おひとり #派遣社員 #給与差押え #債務整理中

このブログは、私の復活物語になる。

どんな人生を望むか -東京以前-

私は生まれてからずっと、地方都市で暮らしていた。政令指定都市のそこそこ活気のある街で、自然も多く、気候も温暖で、食べ物も美味しく、人も穏やかで、とても暮らしやすくて、私はそんな生まれ故郷が大好きだったので、離れるつもりは全くなかった。


4年前に、突然、東京への転勤を命じられるまでは。


そして、その時、私は、4年後にこんな状況になるとは思いもしていなかった。


4年前、東京への転勤が決まった時、私は生まれ故郷の地方都市で、70平米ほどもある3LDK、駐車場付きの賃貸マンションに住んでいた。

築20年の物件だが、角部屋の東、南向きで日当たりが良く、窓も沢山あって風通しが良く、表通りから1本通りを入った静かな環境。世帯数も7家族と、こじんまりとした、とても居心地の良いマンションだった。

南の窓からは四季によって表情を変える山が見え、北の窓からは新幹線が通っていくのを眺める事が出来た。

バス1本で30分程で街の中心地にある仕事場へ行ける。歩く時間なんて、家からバス停まで3分、バス停からオフィスまで2分くらいだ。それでも家賃は10万円を切っていた。

車ももちろん持っていて、5年落ちの中古の外車に乗っていた。

運転が好きだったので、週末は、愛車のそのマニュアル車に乗って、よくドライブに出掛けた。海の見渡せる公園でテイクアウトのコーヒーを片手にハンバーガーをパクついたり、山のカフェで美味しいピザを堪能したりコーヒーを飲みながら雑誌を読んだり、山中の川の側でピクニックしたり、のんびりと、休日を過ごしていた。


市街地はともかく、東京みたいに何処に行っても人がいっぱい、なんていう事もほとんどなく、高速が東京みたいに渋滞するのは、事故があった時か、よほどのイベントがある時くらいだ。

ひとりの寂しさを感じつつも、とても自由に気ままに、今の東京の暮らしから考えると、とても贅沢な暮らしをしていた。