アラフォーの派遣生活、債務整理の契約手続き。
「任意整理をお願いします。」
蜘蛛の糸だとしても、藁一本だろうと、もう、私がすがりつけるのは、この電話の向こうの弁護士事務所の担当者しかいなかった。
その女性の担当者は、テキパキとこれから行われる手続きについて詳しく説明した後、契約書を作成して送るので、明日以降コンビニのプリンターの側に着いたら、また連絡するように、と言った。
翌日、コンビニのプリンターの側まで来た私は、事務所に連絡をした。
担当者は別の電話に対応中との事だったが、代わりの担当者が、プリンターから契約書をプリントアウトする手順を指示してくれた。
その後、30分ほど契約書についての説明を受け、翌日、私は、契約書の必要項目に記入して印鑑を押し、必要な書類を揃え、事務所へ契約書をファックスした。
これから半年間、私は弁護士事務所に、手数料となるお金を振り込む。おおよそ、今後5年間、返済し続ける予定の、月々の返済額とほぼ同額の金額だ。
この半年間の間に、私の担当の弁護士が、私の借金の中身を整理し、返済の方法や返済の額について債権者と交渉をして、支払いが可能になるような条件の合意を成立させてくれるように働いてくれる。らしい。
交渉が成立しない場合も、ある。
もうこればかりは、弁護士に頼るしか、ない。