アラフォーの派遣生活、休んでる余裕なんてないのに、入院。
派遣とバイトの二足わらじの生活が始まって1年が過ぎた。
事務の派遣の仕事は、半年ほど続けた医療機器メーカーの仕事を辞めて、やはり外資系の出版社に勤務し始めたところだった。
医療機器メーカーはとても良い会社だったけど、上司が辞めたり、コロコロ代わったり、派遣としては安心して働けない環境だと感じての転職だった。
もっと地道に辛抱して働いたら、なんて避難を受けそうだけど、もう私は、決めたのだ。
自分らしく生きる事を最優先にするのだ、と。
それで痛い目にあったとしても、結局人生はトライ&エラーを繰り返しだ。それを受け入れつつ進むしかない、と、開き直ってしまった。
そして、この頃から、そろそろ経済的にマズイな、と徐々に危機感を感じ始めて、家賃の安いアパートを探したり、食費を5円、10円単位で切り詰めるようにした。
そうしたら。
なんと、健康だけが取り柄で、ほとんど風邪もひかず、今まで大した病気にもかかった事のない私が、なんと盲腸で入院する羽目になってしまったのだ。
結局、週末を含めた4日間を入院する事になり、稼がなきゃいけない、休んでる暇なんてないという、この時に、仕事を休む事になってしまった。それに加えて、入院費用、6万円の出費!!
5円、10円単位の生活をしていた私には相当な痛手だ。
薬で散らしてすぐに退院出来たのは不幸中の幸いだったが、あまりの出来事に、すっかりバカバカしくなって、
やめた。
と、思った。
自分に似合わない事をすれば、歪みが生じるのだ、と、この時私は実感した。
薄々感じてはいたけど、どうやら私は、食べ物に関して、無理をしたりガマンしたり、負荷をかけてはいけないらしい。
そして、この時改めて、私は、自分が人生で何を大切にしているのか、について、気づいた。
多分それは、天職か生業に近いものだと思う。