そして、そのノートには、もっと先の未来、自分がどういう事をしたいかを書く欄がある。まぁ、「夢メモ」のようなものだろうか。
その欄には、こう書いている。
カフェと本屋と、雑貨屋を営む。
私の実家には同じ敷地内に3軒の家が建っていて、それぞれ、叔母達と父が住んでいる。
そして、隣の家には広大な庭があって、昔は家主が丁寧に剪定をしていたのだけど、4年前に私が東京に来る前には荒れ果て始めていた。
思うに、家主が歳を取って、頻繁に手入れ出来なくなっているのではなかろうか。子供も成人して巣立って行って、帰ってくるつもりはない、とか。私の勝手な憶測だけれど。
私の夢の計画は、こうだ。
隣の敷地を買い取り、そこに、叔母達や父の為に、3軒の家を建てる。敷地内には木をたくさん植えて、まるで公園の中に家がぽつぽつと家が建っているようにしたい。
そして、彼らが亡くなった後、その家を改装して、それぞれ、カフェと本屋と雑貨屋にするのだ。
は?
バカじゃない?
採算は?
っていうか、お金どうすんの?
そうよねぇ。
私も、そう思う。笑
でも、この状況になって、それでも、
私には生きる資格があるはず。
絶対に生き抜くのだ。
と思った時、
もう常識なんてどうだって良くなった。
開き直った。
私、バカじゃない?
ええ、バカさ。
しょうがないよ、バカだもん。
バカの何が悪い?!
こうなったらバカを邁進してやるのだ〜っ!!
アラフォーになってからというもの、開き直りはわたしの得意技だ。
どうせ描くなら、何にも縛られず、自分が思い描きたいように、とことん自由に夢を描こう。
だってバカだもーん。
そう、開き直った。
敷地内には畑も作って、料理教室を開いたり、地元の小学生達を巻き込んで、食育活動もしたい、とか、私の家も建てようかな、とか、駐車場はどうしようか、とか、私だけじゃ無理だから、あの人とこの人に協力をお願いしようか、とか、夢は勝手にどんどんと膨らんでいる。