どんな人生を望むか -ノート①指標-
私は、いつも1冊のノートを持ち歩いていて、その見開きページには、こう書いてある。
- 指標 -
シンプルか
コンパクトか
嘘がないか
違和感がないか
自分に正直か
見栄を張っていないか
エレガントか
自分に自信を持つ
自分を信じる
好きな事しかしない
突然東京に転勤になってから、その2年後、会社を辞めようと決心した前後に、私は自分の生き方を見極めようと、そして、揺らいだりしないように、ノートに書き留めたものだ。
何かを選択する時、モノを買う時、そして自分の行動を俯瞰する時の基準にしている。
あれから2年経つ。
定期的に見返しているが、最初からほぼ変わってない。
そして、そのノートには月毎の欄があって、月の初めに、近い将来の目標を書いている。
3月の欄には、こうある。
貯金出来る充分な収入を得る
充実感を感じる職に就く
好きなものに囲まれて暮らす
一週間に1.5日は休む
1年に1、2回、実家に帰る
1年に1、2回、ハワイに行く
一週間に1、2回はレストランで食事
改めて見ると、以前、地方に暮らしていた時には、ほぼ、普通にしてた生活だ。
まぁ、1、2年に1度、島国に旅行する、とか、実家が近所で毎週のように帰ってたとか、少々違いはあるけど。
たった4年前の事なのに、あの頃、のほほんと平和に暮らしていたのを、幻のように、とても遠く感じる。
更にそのノートには、もっと先の未来、自分がどういう事をしたいかを書く欄がある。まぁ、「夢メモ」のようなものだろうか。
その欄には、こう書いている。
カフェと本屋と、雑貨屋を営む。
私の実家には同じ敷地内に3軒の家が建っていて、それぞれ、叔母達と父が住んでいる。
そして、隣の家には広大な庭があって、昔は家主が丁寧に剪定をしていたのだけど、4年前に私が東京に来る前には荒れ果て始めていた。
思うに、家主が歳を取って、頻繁に手入れ出来なくなっているのではなかろうか。子供も成人して巣立って行って、帰ってくるつもりはない、とか。私の勝手な憶測だけれど。
私の夢の計画は、こうだ。
隣の敷地を買い取り、そこに、叔母達や父の為に、3軒の家を建てる。敷地内には木をたくさん植えて、まるで公園の中に家がぽつぽつと家が建っているようにしたい。
そして、彼らが亡くなった後、その家を改装して、それぞれ、カフェと本屋と雑貨屋にするのだ。
バカじゃない?
採算は?
っていうか、お金どうすんの?
正直、そう思う。笑
でも、この状況になって、それでも、
私には生きる資格があるはず。
絶対に生き抜くのだ。
と思った時、
もう常識なんてどうだって良くなった。
開き直った。
私、バカじゃない?
ええ、バカさ。
しょうがないよ、バカだもん。
バカの何が悪い?!
こうなったらバカを邁進してやるのだっ!!
アラフォーになってからというもの、開き直りはわたしの得意技だ。
どうせ描くなら、何にも縛られず、自分が思い描きたいように、とことん自由に夢を描こう。
だってバカだもーん。
そう、開き直った。
敷地内には畑も作って、料理教室を開いたり、地元の小学生達を巻き込んで、食育活動もしたい、とか、私の家も建てようかな、とか、駐車場はどうしようか、とか、私だけじゃ無理だから、あの人とこの人に協力をお願いしようか、とか、夢は勝手にどんどんと膨らんでいる。